2007年 08月 06日
もうひとつのひろしま
今日は62年前に広島に原爆が投下された日
私も含めてその時に生まれていなかった人達がどう平和への思いを受け継いでいくのか
大きな宿題であると思う

放射能の被害と同じように長年にわたって戦争による健康被害を受けてきた人達が広島に居られるのを知っている人はあまりいないかも知れない

大久野島
瀬戸内海に浮かぶ小さな島だ
今は宿泊施設ができウサギが沢山住むのんびりしたところだが
かつてはここに毒ガス兵器の工場があったのだ

当時は極秘事項であり
どんな仕事なのか知らされなかったり
どういった作業をしているのかを家に帰って話してはいけないと厳しく指示されていたそうだ
大久野島が地図からも消されていた時期がある

高給が貰えると危険を知らずに働きに行った人
学徒動員で行った人
その中で沢山の人が命を落としたり後々後遺症に苦しまれた


私たちがここを訪れたのは8年前
島には資料館もあり、少し足を伸ばせば工場の跡も残っていて
夏の暑い盛りに行ったにもかかわらず背筋が寒くなるような感覚を覚えた

友人のお祖父さんがその工場で働かれていたことを知ったのが大久野島に行くきっかけだった
当時80歳はゆうに過ぎておられたと思うが、短歌をたしなんだり新聞に投稿したり
日々はつらつと過ごされていたけれど
毒ガスの影響で肺にはガンが出来ていた
病院へは定期的に検査に行くのだと聞いた

たまたま知り合った方は学徒動員で行かれたそうでこの方も健康を害し定期的に検査を受けられていた
行った中では軽い方なのだと淡々と話された

毎年この時期になると大久野島のことを思い返していた
ここ以外にも実際に戦場に行かずとも様々に関わり後々大きな影響を受けた方達も沢山居られることだろう

心に留め置かなくてはと思っていても薄れつつある意識
もう一度この本を読み返しておこうと思う
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by gonnosuke117 | 2007-08-06 22:46 | おもうこと | Comments(2)
Commented by win-twins at 2007-08-08 10:45
大久野島… 確か国民休暇村か厚生年金保養施設かなにかがありましたね 
民間レベルでは目も当てられないむごい仕打ちが 国家レベルという視点に立つと 淡々と実行されてしまう これが戦争
何千年と繰り返されてきた史実を紐解けば そのおろかさはおのずとわかろうものなのに 今もやはりそれを繰り返す人類
これはいったい何なのでしょうね?
Commented by gonnosuke117 at 2007-08-09 12:19
> win-twinsさん
そうです。 家族連れでのんびり出来そうないいところです。今は。
人の価値観や理念と言ったものは国家レベルになると無力なのでしょうか。…といってその波に呑まれたときどこまで自分の信念を貫けるか自信がある訳ではありませんが。
今でも世界のあちこちで現在進行形で起きていること。これは止められないことなのでしょうか。
本当は愚かなことだと気付いているはずだと思うのですが、それをもかき消す何かがあるのでしょうか。


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