2007年 11月 15日
我が家には食器棚が二つ リビングとダイニングに一つずつ …といっても二つは数十センチも離れていないのだけれど とっておきのうつわ達はリビングのほうに仕舞っている 普段使いでなくおもてなし用がこちらという訳 唐突だけれど 実家は昭和の初めに立てられた古い日本家屋 潜り戸を入ると土間があり 店の間 そして奥の間 それぞれ奥に部屋が続いているいわゆる四つ間取りというつくり 表側の二部屋は普段は使わない お客様が来られたときに上がってもらう 何かの行事で人が沢山集まるときには戸を取り払って広いスペースを作れるようになっている そういうなにか特別なときには蔵から食器を出してくる 木箱に入ったそれは20組ずつくらいあったろうか 決して普段には使わないうつわが蔵の棚には今でも並んでいる 晴れ(ハレ)と褻(ケ)の区別がはっきりしている暮らしの中で大きくなったせいだろうか 未だにとっておきを普段に使うことにかなりの抵抗がある うつわも然り リビングの食器棚はハレの食器棚 ダイニングのそれはケの食器棚 気に入って買ったものほど使えなくて 何かの時にと思ってしまう けれども我が家にはそんなに頻繁にお客様がある訳でもない 第一私が好むうつわは 気取った食事というよりは 普段の何気ないおかずが美味しそうに見える そんなものばかりだ ならばせっかく出会って連れ帰ってきたうつわ達 来客用に仕舞い込まずにどんどん使おう まずはうつわの入れ替えから 普段使いととっておきという分け方から うつわの種類ごとに収めるというやり方に やってみて分かった 私は平皿が好きだということ 大小取り混ぜ色々と どんどん積み重ねていたのでは取り出しづらい なので棚を一段増やすことにする ホームセンターでパインの集成材をいい長さにカットしてもらう 色が合わないけれど食器を入れる以上訳の分からない塗料は使いたくないということでまずはそのまんま(色を塗るのが面倒なのだという説もあるが…) うつわを並び替えると気分も新たになり 作りたい料理も浮かんでくる うつわそのもののハレとケはなくなったけれど セッティングや盛りつけなどで普段と特別なときの区別は忘れたくないもの ハレとケは生活の大切なメリハリでもあると思うから
by gonnosuke117
| 2007-11-15 12:09
| くらし
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